平成29年度 長崎県対馬 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 155 54 29 65 86 136 348 409 574 147
当院は、対馬唯一の基幹病院として、幅広い年齢層の入院を受け入れております。
60歳以上の退院患者数が、全体の約74%を占めており、対馬の高齢化を反映しています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
2017年度はDPC準備病院の為非該当
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 19 2 3 3 4 0 1 7
大腸癌 2 3 4 14 6 7 1 7
乳癌 9 1 1 0 0 1 1 7
肺癌 1 0 3 17 3 8 1 7
肝癌 1 2 1 1 1 2 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
5大癌とは、発症症例数が多いとされる胃癌、大腸癌、肝臓癌、肺癌、乳癌の事を指します。

当院の患者数としては、胃癌が最も多く、次いで大腸癌となっております。
当院では、早期胃癌・大腸癌に対するEMR(内視鏡的粘膜切除術)、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)から、腹腔鏡を使用した手術・開腹手術まで、島内で完結できる医療は島内で提供することに努めております。
また、乳腺外来を平成28年1月より開始し、乳がんの早期発見に努めております。

ステージⅢ~ステージⅣの患者様には、主にリニアック(放射線治療)を併用した治療(緩和医療)を行っております。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 5 10.80 60.80
中等症 56 17.70 82.05
重症 20 22.50 81.95
超重症 0 0.00 0.00
不明 0 0.00 0.00
※年齢が16歳未満の患者様は対象外となっております。
市中肺炎とは病院外で日常生活をしていた人に発症する肺胞(はいほう:空気がたまるところ)の急性炎症です。

市中肺炎で入院された患者さんを重症度別に表しています。
肺炎の重症度はA-DROPスコアという以下の1~5の因子によって決定されます。
■A-DROPスコア■
1.Age        (年齢):男性70歳以上、女性75歳以上
2.Dehydration  (脱水):BUN 21mg/dL以上または脱水あり
3.Respiration :SpO2 90%以下(PaO2 60Torr以下)
4.Orientation(意識障害):意識障害あり
5.Pressure(収縮期血圧) :収縮期血圧90mmHg以下

■重症度について■
A-DROPスコアは5点満点で、各項目1点とし、合計点数で判定します。
 軽 症:0点
中等症:1~2点
重 症:3点
超重症:4~5点 ※ただし、ショック(収縮期血圧90mmHg以下)の該当があれば1項目のみでも超重症となります。
不  明:重症度分類の各因子に一つでも不明な点がある場合。

 当院症例数では、中等症の割合が全体の半数以上を占めています。
 重症になるほど、平均在院日数が長くなり、平均年齢が高くなっています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 44 26.11 76.64 15.69
その他 7 26.43 78.29 0.00
脳梗塞の約9割の患者さんが発症から3日以内に治療を開始しています。
迅速な治療の開始はその後の患者さんのADL(日常生活動作)に大きな影響を与えることから、当院では緊急の患者さんを受け入れることができる体制を確保し、手術が適応となる患者さんにおいては、ヘリ搬送にて島外の高度医療機関への搬送を行っています。
また、平均在院日数が長いのは、島内に後継施設が限られており、脳梗塞の患者さんの大半は当院でリハビリまで行ってから退院となるからです。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(2cm未満) 62 0.94 1.24 0.00 65.55
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術) 21 0.95 5.95 0.00 75.86
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 6 11.50 17.50 0.00 87.17
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(2cm以上) 5 0.20 1.00 0.00 76.00
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 4 19.75 13.75 0.00 74.75
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼡径ヘルニア手術(両側) 15 1.67 4.07 0.00 70.20
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 11 5.27 6.18 0.00 67.73
K6851 内視鏡的胆道結石除去術(胆道砕石術を伴うもの) 9 3.33 3.22 0.00 80.33
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 8 2.38 9.25 0.00 77.88
K718-22 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴うもの) 8 0.75 8.38 0.00 45.38
当院では鼠径ヘルニアに対しTAPP法を積極的に行っています。
また、トップ5には入っておりませんが、乳癌・胃癌等幅広い疾患の手術を行っております。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨、上腕、大腿) 37 3.41 42.05 13.51 81.24
K0821 人工関節置換術(肩、股、膝) 25 5.96 43.48 4.00 74.60
K0462 骨折観血的手術(前腕、下腿、手舟状骨) 16 3.06 23.38 0.00 72.56
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕、下腿) 15 1.67 6.33 0.00 64.40
K0811 人工骨頭挿入術(肩、股) 15 2.73 43.27 20.00 86.33
当院は、島内唯一の整形外科疾患における手術が可能な施設です。
また、離島で後継施設がないため、大半の症例で術後リハビリも院内でしっかりと行っているため、平均在院日数が全国平均より長くなっております。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 73 5.85 4.74 0.00 76.37
K224 翼状片手術(弁の移植を要する) 5 0.00 1.00 0.00 74.00
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循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 33 2.79 2.03 0.00 67.15
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 11 0.00 21.09 9.09 70.18
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 10 5.50 12.30 0.00 78.90
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 5 1.00 1.80 0.00 65.40
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 5 1.40 4.00 0.00 76.80
当院は、島内唯一の心臓カテーテル検査ができる施設であり、昼夜を問わず24時間、365日体制で緊急カテーテル検査を行っております。
また、狭心症に対して行う経皮的冠動脈ステント留置術が最も多く、急患にて急性心筋梗塞で運ばれた方への治療も昼夜問わず行っております。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 0 0.00
異なる 2 0.10
180010 敗血症 同一 6 0.30
異なる 9 0.45
180035 その他の真菌感染症 同一 0 0.00
異なる 0 0.00
180040 手術・処置等の合併症 同一 5 0.25
異なる 1 0.05
それぞれの疾患が入院のきっかけとなったものは入院契機と「同一」、何らかの影響で入院後に発症した場合などは「異なる」として表示されています。
更新履歴
2018.9.5