2015.11.19

ご案内鼠径ヘルニアについて

当院では鼠径ヘルニアに対しTAPP法を積極的に行っています。
鼠径部の盛り上がり、痛みなどでお悩みの方は一度外科へご相談ください。





■鼠径ヘルニアとは(TAPP法)■

 

鼠径(そけい)ヘルニアとは太もも前面の付け根(鼠径部)の腹壁が弱くなって、お腹の中の臓器(腸など)が飛び出してくる病気です。お腹に力を入れたり、立ったりすると鼠径部が盛り上がってきて横になると引っ込みます。痛みや違和感があることがあります。腹壁が弱くなって内臓が出てくる病気ですので、治療のためには腹壁を補強する手術が必要です。当院では鼠径ヘルニアの根治術に、腹腔鏡を用いてお腹の中から腹壁を補強する 腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術(TAPP)を行っています。従来法では鼠径部に約4~5cmの皮膚切開を加えて腹壁の補強を行いますが、TAPP法では臍とその周囲に1cm前後の切開を加え腹腔鏡でお腹の中を観察し、腹壁が弱くなっている部位へメッシュをあてて補強します。

 

TAPP法のメリット

 ①創が小さく、従来法と比べて創の痛みが軽くなります。

 ②術後早期の社会復帰が可能です(入院期間が短くて済みます)。

 ③両側のヘルニアでも1度の手術で同じ創で修復を行う事ができます。 

 ④複雑な鼠径ヘルニア(弱くなっている部位が2か所あるなど)の診断を確実に行う事ができ、再発が少なくなります。

 ⑤神経損傷による術後の疼痛を合併する頻度が少なくなります。

TAPP法のデメリット

 ①全身麻酔で行う必要があります。

 ②腹腔内から手術を行いますので、腹腔内の癒着などが起こる事があります。


  がヘルニア門(弱くなっている部位)
 

 メッシュを入れて補強しています。


腹膜を縫合して閉じます。





以前にお腹の手術や、鼠径ヘルニアの手術を受けたことがある方などTAPP法を行えないこともありますが、鼠径部の盛り上がり、痛みなどでお悩みの方は一度外科へご相談ください。


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