2020.04.20
【新型コロナウイルス感染症について② ～対馬市民の皆さんへ～】
【新型コロナウイルス感染症について②】
対馬市民の皆さんへ
令和2年4月7日、わが国初となる新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく『緊急事態宣言』が発せられ、4月16日にはその範囲が全国に拡大されました。都市部を中心に新型コロナウイルス感染者の増加が顕著となり、感染経路が不明な感染者も大幅に増加しています。現在、措置法に基づき、それぞれの地域で感染症対策が進められています。
対馬地域ではこれまで感染者は確認されていませんが、今後発生する可能性は高いと考えています。そこで、さらなる感染予防のための取り組みと医療供給体制整備が必要です。以下に現在の取り組み状況と受診時の注意、医療供給体制についてお示ししますので、皆さんのご協力をお願い致します。
【一般的事項】
○市民の皆さん一人一人が、手洗いやマスク、あるいは咳エチケット（咳やくしゃみをする際に、ティッシュ、ハンカチ、袖を使って、口や鼻をおさえる）の基本的予防策を実施下さい。
○いわゆる3密（換気の悪い密閉空間、多くの人が集まる密集場所、近距離で会話する密接場所）の行動を避けて下さい。
○不要不急の島外への移動は避けて下さい。特に、外出自粛の要請されている地域・自治体への訪問は慎重に検討下さい。
【症状がある方の相談】
○次の症状がある方は直接受診せず「帰国者・接触者相談センター」にご相談ください。
・風邪の症状や37.5℃以上の発熱が４日以上続いている。
（解熱剤を飲み続けなければならないときを含みます）
・強いだるさ（倦怠感）や息苦しさ（呼吸困難）がある。
※ 高齢者や基礎疾患等のある方は、上の状態が２日程度続く場合
帰国者・接触者相談センター （対馬保健所） 0920-52-0166
センターで相談の結果、新型コロナウイルス感染の疑いのある場合には、専門の「帰国者・接触者外来」を紹介されます。マスクを着用し、公共交通機関の利用を避けて受診して下さい。
【受診する時のお願い】
〇帰国者・接触者相談センターからの当院を紹介された場合には、帰国者・接触者外来での対応となります。事前に電話連絡を行い、受診の時間や方法を確認して、指示に従って下さい。
○当院の再診予約日あるいは前日に症状が出現した場合には、すぐに受診せず、事前の電話連絡をお願いします。
○島外病院から退院後に当院を受診する時は、事前に電話連絡で受診予約をお願いします。
〇生活習慣病等で当院を再診する患者さんが多数おられます。３密を避けるために、予約時間を守って頂き、適切な受診をお願いします。待合所の椅子の配置も広く行っておりますが、集中する場合には、職員が移動のお願いをすることもありますので、ご協力ください。
○再診患者さんには、電話による診療も可能としましたので、ご希望があればお知らせ下さい。
○受診時には、マスクを着用し、アルコールによる手指消毒をお願い致します。
【面会制限について】
○院内感染予防のため面会制限を行っています。お見舞いはお控え下さい。
○1患者あたり、1日1回家族1名のみ、短時間の面会を許可しております。なお、有症状者、小児の面会はお断りさせて頂きます。
【医療供給体制について】
○新型コロナウイルス感染症発生時に対応できるよう、当院を中心に島内医療供給体制の整備を行っています。
○帰国者・接触者外来による外来診療、感染例の検査・診断・治療等の入院診療を行います。既に、診療継続計画を策定し、対応準備状態です。
【正確な情報入手について】
○新型コロナウイルス感染症について誤った情報が拡散し問題となっています。国、県、市の広報やホームページ、報道などで、正しい情報を入手し、感染予防に活用下さい。
【感染者およびその家族のプライバシーの配慮について】
○感染症が発生した場合、感染された方々は日常生活の中で意図せず感染されたものです。感染者およびその家族のプライバシーには十分配慮頂き、人権について尊重頂きますようお願いします。
感染症を含め疾病予防には、市民の皆さんのセルフケア（自分の健康は自分で守る）が最も大切です。日頃より、セルフケアの意識を持ち、行動制限、感染予防、生活管理をしっかりお願い致します。
令和2年4月20日 長崎県対馬病院 院長
