グローバルナース対談 GLOBAL NURSE
グローバルナース特別対談!


長崎県対馬病院へ配属された、「Japan Heart グローバルナース」
Sさん、Yさんに、院長の八坂貴宏がインタビュー!!
Japan Heartとは、「医療の届かないところに医療を届ける」という理念のもと、2004年に吉岡秀人先生が創設された国際医療ボランティア団体です。
今回インタビューを行ったSさんとYさんは、Japan Heartグローバル助産師として、6ヶ月の国内へき地離島(対馬)での活動を終え、9月から1年間カンボジアで海外医療活動ボランティアに参加されます。

S さん
- 対馬へ来たきっかけは何ですか?
- グローバル研修のへき地離島研修先が、「対馬」でした。
- Japan Heart(グローバル助産師)を目指したきっかけは何ですか?
- 小学生の時から国際協力に興味があり、Japan Heart理念の「医療の届かないところに医療を届ける」というところに賛同し、いつか参加したいと思っていました。
- 医療職を目指したきっかけは何ですか?
- 高校生の進路選択で悩んだ時に、国家資格ということと、国際協力での力になりやすいということで、看護師を目指すことにしました。
- 助産師を目指したきっかけは何ですか?
- 直感です笑
昔、いとこが生まれた時にこの職に就くだろうなという直感が働きました。 - 大阪で働いていた時、国際協力についてどう考えていましたか?
- 日々の忙しさから志は忘れていましたが、国際協力に参加したことがある方と出会い、話を聞いてやっぱり行きたいという思いが湧いてきて、参加を決めました。
- 対馬の印象はどうですか?
- 離島は初めてで、Dr.コト―のような離島・診療所のイメージでした。
実際来てみると、医療物資も揃っていて、医療スタッフの救急や助産における知識も凄くて想像していたよりも、とても良い環境でした。 - 対馬での研修はどうでしたか?
- 産後の授乳関係が好きで、大阪で働いていた時も研修を受けていました。分娩は少し苦手でしたが、好きになりました。
- 今後対馬病院に人材を集めるために、
応援ナースの視点からアドバイスをお願いします。 - 対馬の魅力を伝えるために、環境や、美味しいご飯、病院のことなど、もっと情報発信をすることがいいと思います。

Y さん
- 助産師・保健師を目指したきっかけは何ですか?
- もともと赤ちゃんが好きで、助産師になりたかったことと、女性の一生をサポートできる仕事に魅力を感じました。
- 前職の東京での仕事はどうでしたか?
- 教育体制が、しっかりしていて、看護師・助産師の土台をつくる上で、良かったと思っています。ただ、最初は慣れるまで大変でした。前病院も混合病棟で、とても勉強になりました。
- Japan Heartへ応募したきっかけは何ですか?
- 前病院で6年間働いて、さらに助産を学びたい、海外でも働いてみたいと思い、同時に経験できるグローバル研修に応募しました。
- 対馬のことは知っていましたか?
- 「対馬海流」は知っていましたが、「対馬」のことは知りませんでした。
第一印象は、大きな島。(日本で3番目に大きい離島) - 対馬病院の印象、働いてみた感想は?
-
働いてみて、少ない人数でこれだけ回しているのが凄いと思いました。
職員の仕事ぶり、専門職としてのプライド・誇りを凄く感じました。
都内では繋がりが薄いため、入院やお産においても患者さんとは、一期一会という感じでしたが、島では長い付き合いになるのが良いなと思いました。
また、働いてみて、スタッフのみなさんがとても良い方ばかりでした。Japan HeartやRIKAjobでもすでに、対馬に人が集まってきているので、病院内で、作業効率を良くするなど、働きやすい環境を作ってもらったり、応援ナースのことを引き続き大事にしていただき、延長したい!と思う病院になっていけるといいなと思います。
対馬を去るにあたって、Yさんより八坂先生へ質問!

院長 八坂 貴宏
現状、助産師が最低限の人数で働いていますが、
今後の対馬病院の「助産師」や「産科」についてお考えがあれば伺いたいです。
助産師の確保についてもですが、現在、対馬では出生数が減少し、昨年度年間100人を切っています。助産師数を維持するためには、それに見合う分娩件数も必要となります。
対馬でのお産は続けたいと思っていますが、人口が減っているので、人口も減らしたくないと思っています。出生数もコンスタントに100くらいを続けていければと思っています。助産師の確保と併せて、島全体で産業も含め島自体が活性化でき、出生数も減らない環境がつくれればと思っています。