当院のご案内

診療放射線科

当科は、常勤の放射線科専門医1名、診療放射線技師8名(男性技師6名、女性技師2名)、助手1名で業務を行なっています。
また、月に4回、放射線治療専門医の診療応援を、長崎大学病院と岡山成人病センターより頂いております。
島の基幹病院として24時間体制で緊急対応し、島民の皆様に安全で質の高い検査を提供すべく、日々研鑽しております。

機器説明

リニアック ELEKTA Synergy

放射線治療を行う装置です。
放射線を直接腫瘍にあてることでがん細胞の増殖を抑制、死滅させることができます。
放射線治療には、癌を治すための根治照射、手術後の再発予防のために行う術後照射、残念ながら根治が得られず進行してしまい、痛みや息苦しさなどが出た場合に、それらの苦痛を和らげる目的で行う緩和照射などがあります。
放射線治療のメリットは、身体にメスを入れずに治療ができるので身体への負担が少ないことです。
年々増加してきているご高齢のがん患者様や、手術に耐える体力がない方にあった治療法といえます。
肺・乳腺・膵臓・甲状腺・消化器系・泌尿器系・皮膚・婦人科系などからだの全ての臓器が治療の対象となります。

放射線治療の流れ
  • 1.放射線治療医の診察 治療の目的、方法、効果、副作用、治療期間などについての説明があります。
  • 2.治療計画CT 体表にマークをつけます。
    治療が終了するまでは消さないで下さい。
  • 3.医師によるプラン作成
  • 4.治療 照射時間は10〜20分程です。
    ※1回目は確認作業等があるため時間がかかります。また、治療の内容によっては長くなることもあります。
  • 5.定期受診 治療終了後に現れる副作用の観察や、治療効果を診察します。

CT(2台) PHILIPS Ingenuity Elite Canon Aguilion PRIME

X線を利用して身体の断面を撮影する装置です。
コンピューターを用いて画像処理を行うため、通常の一般撮影より詳細な情報を得ることができます。
検査時間は、約10分〜20分程度です。
血管や病変をより鮮明に写すために必要に応じて造影剤を静脈注射する場合がございます。
腹部の撮影や、造影剤を使う場合は、検査前のお食事を抜いてきてください。
ただし、水やお茶などの水分は、他の検査で制限がない限り検査前まで飲水可能です。
お薬は、医師から指示がない限り通常通り服用してください。
その他ご不明な点は、検査直前でも構いませんので担当の診療放射線技師にお尋ねください。

MRI(Canon社製 Vantage Orian 1.5T)

強力な磁気と電波によって体の断面を撮影する装置です。
X線を利用しないので被曝の心配は入りません。
磁場が強くて長い筒の中で撮影しますので、補聴器・時計などの電子機器や金属は持ち込めません。
また、湿布・貼付薬は火傷のおそれが有りますので貼らないでください。
検査時間は、目的によって変わりますが、約20分〜1時間程度です。
検査の種類によっては長引くこともございますので、当日は時間に余裕をもって来院されて下さい。
腹部検査の方は、検査前のお食事を抜いてきてください。骨盤検査の方は、検査前に蓄尿して頂くことがございます。
必要に応じて造影剤を使用する場合がございます。
お薬は医師から指示がない限り通常通り服用して来てください。
CTと比べ検査時間がやや長く、体の動きが画質に影響しますので、できるだけ動かないようにお願い致します。
検査中はブザーをお渡ししていますので、気分がすぐれない場合はお知らせください。
詳しくは、検査前にお渡しします検査説明書・同意書をご覧ください。

骨密度(DXA)GE PRODIGY-C

骨を構成するカルシウムなどのミネラルがどの程度あるのかという骨の強さを表す骨密度を測定する装置です。
腰の骨(腰椎)や脚の付け根(大腿骨近位部)の骨密度を測定し、若い人の骨密度の平均値と比べて、ご自身の骨密度が70%未満ならば骨粗鬆症を疑います。
検査時間は約10分です。
仰向けに寝ていただいて、微量なX線を照射するだけで骨の強さがわかる安全で簡単な検査です。
骨密度が低いと骨折しやすくなります。
骨折は寝たきりの原因にもなりますので、ご自分の骨密度を把握するためにも一度は測定する事をお勧めします。

X線撮影装置 SHIMADZU RADSPEED PRO(4台)

X線撮影とは、「レントゲン撮影」と呼ばれている最も一般的な検査です。
目的の部位にX線を照射してX線の吸収差を画像化したものです。
胸部や腹部、四肢や体幹の骨など必要に応じてあらゆる部位を撮影します。
撮影範囲内にある金属や湿布、カイロ、アクセサリー、プラスチックなどは画像に写り込むので、外していただく場合がございます。
当院の装置には、FPD(フラットパネルディテクタ)が導入されており、従来のCRやフィルムの頃に比べ、より少ない線量で撮影できるようになりました。

MMG(乳房撮影装置) SIEMENS MAMMOMAT Inspiration(トモシンセシス搭載)

乳房専用のX線撮影装置です。
乳房を片方ずつ板で圧迫し、乳腺の重なりを少なくするために薄く延ばした状態で撮影します。
乳腺をできるだけ薄くすることで、被ばく線量を減らし病変の見落としを防ぎます。
当院の装置には、「トモシンセシス」という乳腺をパラパラ漫画のように1mm間隔で撮影して、病変と乳腺の重なりを少なくすることができる新しい撮影技術が搭載されています。

X線透視撮影装置 SHIMADZU SONIALVISION safire17

体内の臓器の形態・機能などを、造影剤を用いてリアルタイムに観察することができる装置です。
胃のバリウム検査をはじめ、大腸・小腸などの消化管疾患の診断や、胆嚢結石・総胆管結石などの診断や治療、骨折や脱臼の整復など、様々な検査・治療を行うことができます。

血管撮影装置(DSA:Digital Subtraction Angiography)GE Innova IGS 530/ComboLab IT64ch

カテーテルといわれる細い管を血管に挿入し、造影剤を注入して、リアルタイムに観察しながら撮影する装置です。
透視画像の誘導下で、カテーテルを目的部位まで進めて、狭窄した血管を拡張したり、腫瘍を栄養する血管を閉塞させたり、さまざまな治療を行うことができます。

2022年度撮影件数

機種 撮影件数(件)
一般撮影 22,099
MMG 837
CT 8,330
MRI 2,189
透視 470
骨塩定量 1,760
DSA 心臓 220
その他 51

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