腫瘍内科、腫瘍外科、緩和ケア放射線科
腫瘍内科、腫瘍外科、緩和ケア放射線科
「がん」は対馬でも,最も多い死亡原因です.「対馬病院」の稼動開始に当たり,「がん」を患われる患者さん,そしてご家族の方々に,専門性をもってお力添えをさせていただけるよう,「腫瘍内科、腫瘍外科、緩和ケア放射線科」を立ち上げました。
部門所属医師数
2名
2020年放射線治療実績
いろいろな職種のスタッフが,さまざまな角度から
「腫瘍内科、腫瘍外科、緩和ケア放射線科」では,医師,看護師,薬剤師,理学(作業・言語)療法士,診療放射線技師,臨床検査技師,在宅担当看護師,栄養士,ケアマネージャー,事務担当者,などが,色々な立場や角度から,皆様のお手伝いをいたします.様々な背景と専門を持った医師たちが,様々な手段を駆使して
腫瘍内科、腫瘍外科、緩和ケア放射線科には,様々な専門分野から「がん」に取り組んできた医師達が集まりました.「がん」に立ち向かい,或いは,「がん」とうまく付き合っていただけるようにする為に,種々の手段と各々独自のバックグラウンドを持っています.がん薬物療法の研究教育,副作用を極力抑えた薬物療法,長年の総合内科的実践,外科的治療・処置,内視鏡的治療・処置,画像誘導治療(IVR),放射線治療,緩和ケア,在宅ケア,看取り,などなどです.
どんな「がん」,どんな症状にも
診療対象としてきた癌腫も多岐にわたります.肺癌,胃癌,大腸癌,胆道癌,膵癌,肝臓癌,前立腺癌,腎癌,尿路癌(腎盂・尿管・膀胱),舌癌,副鼻腔癌,咽頭癌,子宮癌,卵巣癌,皮膚癌,原発性脳腫瘍,胸腺癌,軟部肉腫,GIST,各種白血病,各種リンパ腫,骨髄腫,などなどです.全身,どの部位の,どのような種類の悪性腫瘍にも対応します.また,肝転移,骨転移,脳転移,癌性疼痛その他,種々の病態や症状に対応いたします.一部,「がん」に関わる特殊検査にも当たります.乳癌検診後の精密検査は,当科でも承ります.
支えるスタッフ
メディカル・スタッフ各職種にあっては,薬剤・看護・放射線・リハビリ・臨床検査など,各々の部署の中でも特に「がん診療」に関わる研修を積んだスタッフが,総合腫瘍科に集まっています.「キャンサー・ボード」
これら,「がん」に関わる研鑽を積んだメディカル・スタッフと,「がん」に関して様々な背景・専門と診療実績を持った医師達とで,毎週「腫瘍カンファレンス」を開いています.多様な角度から知恵を出し合って,悪性腫瘍を抱えた皆様方が抱えておられる様々な問題につき,少しでも解決・軽減が得られるように努めています. このカンファレンスは,がん専門病院で「キャンサー・ボード」と.は呼ばれているものです.当院では小回りの利く体制を活かし,単なる検討会に留めずに,そのままがん診療の実働部隊として皆様の診療に当たらせていただいています.島外医療機関へのご紹介
対馬病院 で実施できない特殊治療が必要な場合は,責任を持って治療を行なってくれる提携医療機関へご紹介させていただく事が可能です.特殊治療の終了後はご希望に応じ,対馬病院 にて,その後のお世話をさせていただきます.
通院治療,在宅療養のお手伝い
癌に対する治療や処置には色々な種類のものがありますが,入院しなくても実施可能なものも多々あります.また,癌による不快な症状をやわらげる事は,多くの場合,入院しなくても充分に可能です.例えばですが2015年度に於いては,4名の方々(お一方は新病院開院前)に,最期まで,ご家族と共にご自宅でお過ごしいただく事ができました.「がん」を抱えた方がご自宅で生活されること(在宅療養)を,私共は支え,お手伝いします.
訪問診療,訪問看護を含めて,色々な方法を御提案させていただけます.入院しないと何もできない,などという事はありません.是非ご相談下さい.
2020年放射線治療実績
患者数 49名,101治療部位.
過年度既登録者 10名,
2019年末からの継続治療1名,1治療(部位).
2020年に新たな治療を開始した者8名,22治療(部位,1-5部位,平均2.8部位).
新患 39名,78治療(部位,1-8部位,平均2部位)
治療目的
根治・準根治 7名(7件) 肺4・直腸2・腎盂1
術前術後 4名(4件) 乳2・食道1・結腸1
救済 1名(1件) 膀胱1
対症
原発部位を含む 6件(6名) 胃2・肺3・尿管1
リンパ節転移 6件
直接進展・播種 9件
遠隔転移
骨 36件(18名)
脳 4名(12件)
全脳 3名・定位9件(2名)
他 17件
特殊な治療
高気圧酸素療法 10件(8名)
化学放射線療法 8件(8名;うち動注併用4件)
免疫チェックポイント阻害剤併用
10件(5名)
8Gy単回照射 5件(4名)
放治管理料(全て複雑,4,000点)算定
89件(42名)
「直線加速器による放射線治療(一連)」 8,000点適用
22件(13名)
放治入院
放治目的での予定入院 24件(20名)
入院直後より放治開始 6件(名)
以上
過年度既登録者 10名,
2019年末からの継続治療1名,1治療(部位).
2020年に新たな治療を開始した者8名,22治療(部位,1-5部位,平均2.8部位).
新患 39名,78治療(部位,1-8部位,平均2部位)
原発部位 | 新患 | 旧患 |
食道 | 1 | 0 |
胃 | 6 | 0 |
大腸 | 4 | 2 |
肝胆 | 1 | 0 |
膵 | 1 | 0 |
肺縦隔 | 9 | 3 |
乳腺 | 4 | 0 |
血液系 | 2 | 0 |
皮膚 | 0 | 1 |
甲状腺 | 1 | 0 |
前立腺 | 3 | 1 |
膀胱 | 1 | 1 |
腎尿管 | 3 | 0 |
卵巣 | 2 | 1 |
子宮 | 1 | 0 |
合計 | 39 | 9 |
治療目的
根治・準根治 7名(7件) 肺4・直腸2・腎盂1
術前術後 4名(4件) 乳2・食道1・結腸1
救済 1名(1件) 膀胱1
対症
原発部位を含む 6件(6名) 胃2・肺3・尿管1
リンパ節転移 6件
直接進展・播種 9件
遠隔転移
骨 36件(18名)
脳 4名(12件)
全脳 3名・定位9件(2名)
他 17件
特殊な治療
高気圧酸素療法 10件(8名)
化学放射線療法 8件(8名;うち動注併用4件)
免疫チェックポイント阻害剤併用
10件(5名)
8Gy単回照射 5件(4名)
放治管理料(全て複雑,4,000点)算定
89件(42名)
「直線加速器による放射線治療(一連)」 8,000点適用
22件(13名)
放治入院
放治目的での予定入院 24件(20名)
入院直後より放治開始 6件(名)
以上