臨床検査科
あいさつ
新病院開設と同時に標榜を「検査科」から「臨床検査科」としてリニューアルしました。検査は、大きく検体検査・生理検査の2つに分れており、スタッフは、検査技師(12名)・助手(3名)で構成されています。
「検査なくして診断なし」と言わる時代と共に技師の専門性を模索しながら日々、
迅速で正確な検査情報の提供に精進して行きたいと考えています。
所属学会・ライセンス
- 日本臨床検査学会
- 日本輸血細胞治療学会
- 日本超音波医学会
- 日本超音波検査学会
- 日本臨床化学学会
- 日本医療機器学会
- リスクマネジメント協会
- 認定輸血検査技師
- 超音波検査士(消化器 / 体表臓器)
- 二級臨床検査士
- 医療機器管理者
- 医療リスクマネージャー
- 採血
臨床検査科で検査結果待ち時間短縮等も含め、採血業務を開始しました。
採血・検尿受付機が導入され、患者様に診察カードを通して頂くと受付機より整理券番号が発行され、その番号で採血の呼び出しを行っております。
採血台が5台設置してあり、看護師4名・検査技師1名で採血しております。
- 生化学/免疫
- 生化学検査とは
採取した血液を遠心分離器にかけ、有形成分(赤血球、白血球など)と無形成分(血漿または血清)に分離し、血漿または血清中の物質を化学的に分析することで、全身の健康状態を反映し病気の診断や治療の判定、経過観察に用いられる検査です。
- 免疫検査とは
細菌や異物が侵入してくるとそれらに抵抗して体を守ろうとする働きがあります。その働きで血液中に抗体(体から追い出す為にできる対抗物質)ができているかどうか、またどのくらいの量があるかを調べます。それによって病気の診断におおよその見当がつけられます。
- 血液検査
血液検査では主に形態/凝固/線溶を調べます。
形態検査は赤血球、白血球、血小板などの数や形態異常の有無を調べ、貧血、炎症の程度によって異常を疑う場合は血液疾患精査として骨髄検査なども行います。
凝固・線溶検査は、血液を凝固させる働きや凝固した血液を溶かし分解する働きを調べます。
- 輸血検査
輸血検査では安全かつ迅速な業務を目指し、一元管理による血液製剤の供給と、全自動輸血検査機器IH-1000の導入により技術や精度格差のない安定した結果を報告しています。また、輸血管理システム(A&T:BT2)導入により在庫管理をスムーズに実施することが可能となり、安定した血液製剤供給のために長崎県血液センターと協力し血液製剤備蓄に努めています。
- 対馬地区血液製剤備蓄状況
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血液型 赤血球製剤 新鮮凍結血漿 A型 5本 2本 O型 5本 2本 B型 3本 2本 AB型 2本 6本
- 一般検査
- (1)尿検査
- 尿定性 … 尿中に蛋白や糖、血液などが混ざっているか、試験紙を使って調べる検査。
- 尿沈渣 … 遠心した尿の沈渣成分を顕微鏡で見て、赤血球や白血球、上皮細胞等がどのくらい混入しているかを調べます。当院では、フローサイトメトリーを使った尿中有形成分分析装置で異常が見られた時に実施しています。
一般検査には、尿検査・便潜血検査、穿刺液検査、精液検査等があります。
尿定性と尿沈渣があります。腎や尿路感染症の診断や糖尿病の経過観察等に有用です。
- (2)便潜血検査
- 便中にどのくらい血液(ヘモグロビン)が混ざっているかを調べます。大腸癌のスクリーニング検査として有効です。
- (3)穿刺液検査(胸水・腹水・髄液・関節液等)
- 体内に貯留した体液を穿刺吸引して細胞数や成分を調べます。
- (4)精液検査
- 不妊症の原因検索のため、精子の数や運動率、奇形率等を顕微鏡で見て調べます。